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よく頑張ったね

おととい夜に担任から
娘が喘息発作をおこしたため
病院に連れて行くと電話があった。
普段服用している薬の種類や
すべき対応についてを話した。

0時まわって点滴終了して落ち着いていますと連絡があり
それでも心配で眠れない夜を過ごした。

朝、また担任から連絡があり
「大丈夫ですよ。熱も治まったので無事に連れて帰ります」と。
「是非、駅までお迎えにきてあげてください」と。

大丈夫と聞いていても
それでも青森から道内に入ってからが長い道のりのため
JR車中で発作がおきたら…と心配で
仕事をしてても集中できなかった。

18:37
札幌駅に到着予定
でも仕事が引っ張ってしまい間に合いそうにない…

部下が「あとはやりますから、行ってください」
いつもは絶対にしないけど
今回は好意に甘えて後処理を頼み、駅までの道を急いだ。

制服の集団が改札を出てくる。
長い行列の中から娘を探す。

養護教員の先生に付き添われながら歩く娘を発見。
母に気づかない娘の手を引っ張り
「おかえり!大丈夫?」と声をかける。
「あ、うん」

養護教員の先生から状況を聞き、
すぐにでもかかりつけの病院へ行ってくださいと言われる。
朝からなにも食べていないこと、
JRに乗り込む前に吐いたことを聞かされる。
お世話になったことに対してのお礼と
迷惑をかけてしまったことへの謝罪の言葉を。

そうこうしていると担任がそばにきた。
またあらためてお礼と謝罪を…
その間、娘はずっと黙ったまま。

ひとしきり話をして
先生や友達と別れる。
地下鉄で帰るのは無理と思ったので
タクシー乗り場へ行きタクシーでかかりつけの病院へ向かう。




他人の目がなくなったとたん
娘は倒れこむように私に寄りかかってきた。
「手を握って」と言う。
軽く握りかえすと「ちゃんと握って」と。

急に症状がひどくなった。

いや、急にじゃなかったんだ。
先生の前で喋らなかったのは、このせい。
私の顔を見て気が緩んでしまわないように
娘なりの精一杯だった。

「皆に心配させないように平気なフリしてたんでしょ」

「うん…わかる?」

「わかるよ。よく頑張ったね」

「うん…つらかった」

病院へ行くと即 点滴。 やっぱりねって感じだった。

中学に入って発作らしい発作がおこらなくなってきていたため
治ったとは思っていなかったけれど
母子ともに油断をしていたのは確かだ。
十和田の気候がメチャメチャ寒く、それで体調を崩してしまったようだ。

小さな頃から何度も何十回も点滴のお世話になってきたのに
初めて訪れた土地の見知らぬ深夜の病院は異常に怖く
点滴するのも怖かったという娘。

ホントによく頑張ったね…一人で不安だったろうに…

発作のせいで修学旅行の思い出が
辛いだけのものになってしまうのがかわいそうだと思った。
でも
「90%以上、楽しかったよ!」と
発作で苦しい状態なのに楽しかったと言う娘。

夜10時過ぎ、やっと家路につく。

「帰ったらお母さんのお粥が食べたい」

「何も食べてないんだから無理に食べたら気持ち悪くなるから少しだけだよ」

帰ってすぐに娘が好きな鶏肉のお粥を作る。

…おいしいっておかわりして食べるって いったい…

体調崩す前の2日間は
旅行先で美味しい料理を堪能してるはずなのに…(苦笑)

土・日・月と学校が休みだから
火曜日から元気で登校できるようにしなきゃね。

無事に帰ってきてくれたことに
誰に言うでもなく感謝の思いがわいてくる。

おかえり。
帰ってきてくれて ありがとう。
そんな気持ち。
by miniusagi52 | 2006-06-03 21:54 | ひとりごと

きてくれてありがとう


by みにうさ