襟を正す

そこには
英雄でも、犠牲者でもなく
3333名の、男たちがいた。
あの日、彼らが
守ろうとしたもの…
いま、私たちが
守らなければならないもの…


私の曽祖母は19年前に老衰で亡くなりました。
100歳を越える大往生でした。
彼女の息子は 戦争で命を落としました。
彼女の口から息子の思い出が語られることはありませんでした。
遺影でしか知らない先祖は軍服を着た少年です。
あどけなさの残る 子供です。

もしも 彼女が生きている間に この映画に巡り合えていたなら
私は戦争というものに対する考え方が変わっていたかもしれません。
彼女に対する思いも 違っていたかもしれません…

男たちの大和観てきました。





これがフィクションではないんだと衝撃を覚えました。
観ていることがつらくなるシーンが多く
嗚咽が漏れそうになるのを必死でこらえました。

今、私たちがこうして生きていられるのも
あの大和と共に戦った人たちがいてこそなのだと
台詞のあちこちに刻まれている「思い」をかみ締める
スクリーンから目が離せなかった。

15歳・16歳・17歳 まだまだ子供だ
その子供を戦争に出す親の気持ち
無事を祈り待ち続ける家族
どんな思いでいたのか…
スクリーンの中に自分も入ってしまったように苦しくなる

帰りの燃料も 空からの援護も
勝つための何をも持たず
国のために命を落とした兵たちの思い
敵の攻撃を防御する盾すらなく
ひたすら弾を込め挑む姿

もういいよ 無理だよ 生きて戻って
そう願わずにはいられない戦闘シーンだった。

中村獅童演じる内田二兵曹 
彼は生還し、のちの鈴木京香演じる内田真貴子らの
戦争孤児を引き取り 生涯かけて戦争と向き合ってきた

反町隆史演じる森脇二主曹
大和からの退去命令が下されて海に投げ出された兵たちを助け
自ら海の中に消えていった

60年後の神尾海軍特別少年兵は仲代達也
戦後、命を落とした戦友の親元を訪ねた時
「よくのうのうと生きて帰ってきたものだ」と言われた
彼は戦争と向き合うことができないまま
60年の歳月を生きてきた

60年後の4月7日、自分の骨を大和の眠る海に帰してくれと
娘に遺言を託した内田二兵曹
その船を出したのが猟師である神尾だった。

人間模様がうまく描かれていて
戦争というものが回想シーンでしかないのかと思っていたけれど
現代との融合がうまくされていて あっという間の上映時間だった。

絶対に 若い人に観てほしいと願う映画でした。
自分たちの命と引き換えにして守った国は
今彼らの目に どう写るのだろう…


言いたいことがうまくまとまらない
中途半端なpostになってしまった(涙)

ただひとつ気になるシーン

最後の上陸の時、博打を打っていた森脇が
自分たちが生きて帰るが丁 戦死するが半
森脇は持ち金全部を半に賭けた

その結果に 
彼は勝ったのかということ

生きて帰る
そして、戦争の悲惨さを伝えることができる
生きて戻った人たちは決して非国民ではなく
こうして映画になって私たちに伝えていくことが
とても貴重だし大切なことだと感じました。
生きてくれてありがとうと
守ってくれてありがとうと
そう伝えたい気持ちになる映画でした。
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by miniusagi52 | 2005-12-19 23:34 | 映画

きてくれてありがとう


by みにうさ
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